Data Recovery Corp.データリカバリー株式会社

PCを起動すると黒い画面上に、HDDが故障していると表示され、windowsの起動画面に移行しない

HDDが故障している可能性大!

「ハードディスクの問題が検出されました」と、表示される場合、HDD(ハードディスク)の管理情報が論理的に破損しているだけ、という可能性もありますが、直前まで使用されていた中で、「動作が重くなった」 「前よりも音が大きくなった」 「巡回冗長検査CRCエラーが出ていた」といった場合は、HDD事態に物理的な問題が発生している可能性が高い警告です。

このエラーが表示されるときは、同時に以下の選択が可能となっています。

①バックアップ プロセスを開始する(S)
②後でもう一度確認メッセージを表示する(A)
③今後この問題について確認メッセージを表示しない(非推奨)(D)

結論から言えば、いずれの方法もお勧めできません。
バックアップ プロセスを開始しても、物理的な問題が発生している場合は、正常に完了しない可能性が高く、データ復旧業者でも復旧ができない、致命的なダメージを負ってしまう可能性があります。

大切なデータが保存されている場合は、お早めにご相談ください。

通電や再起動を続けるとどうなる?

OSの起動障害や、機器の認識不良を起こしている媒体に、通電や再起動を繰り返すと、次のようなダメージを負う可能性があります。

通電や再起動を続けることにより受けるダメージとは?

不良セクタの拡大

不良セクタとは、読み書きができなくなったセクタの事です。データが存在する場所が、ヘッド不良等の理由で不良セクタとなった場合、読み出せるまでリトライしてしまい、不良セクタが拡大してしまうことがあります。

ヘッドクラッシュ

HDDは、ヘッド不良、基板不良、モーター不良等、様々な理由で故障しますが、問題がある状態で通電を続けると、一定の浮上率を保って動作するヘッドがディスク面(プラッタ)に触れてしまい、傷がついてしまうことがあります。

データの上書き

データの上書きとは、作成したユーザーデータに限りません。OSを起動する途中で行われるシステムデータの上書きや、HDDを管理する情報の上書きなど、再起動を繰り返すことで、意図しない情報の上書きが発生してしまうことがあります。

症状を悪化させない為に

  1. 通電しない
  2. 故障したHDD/SSDに通電を繰り返すと、大きな負荷がかかり、致命的なダメージを負ってしまう可能性があります。最初は軽微なエラーでも、通電を繰り返すごとに、エラーが拡大していく恐れがあります。可能な限り安全な方法で、パソコン本体や、外付けHDD等の障害機器の電源を切ってください。

  3. 何度も再起動をしない
  4. 再起動を繰り返すことで、誤った情報が上書きされ、データ復旧が困難になる場合があります。HDDが問題なくとも、上書きされたデータは復旧ができません。OSが起動しない時に表示される画面のメッセージに従っても、必ずパソコンが立ち上がるという訳ではなく、再起動の過程でデータを消失する可能性があります。

適切な対処が必要です

不具合が発生したとき、[周辺機器を取り外す]、[全ての電源を落とす]、[BIOSの設定を初期化する]、[OSの上書きインストールを試みる]、といった方法で症状が回復する可能性はありますが、その過程でデータを消失する可能性もあります。また、システムドライブのHDD/SSDに物理的問題が発生していると、再起動を何度も試みることによって、症状を悪化させてしまう可能性があります。大切なデータが保存されている場合は、お早めにご相談ください。

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