パソコンに飲料をこぼした場合、最も重要な対処法はすぐに電源を切ることです。バッテリーが取り外せるモデルであれば、迅速にバッテリーを外してください。これは、水分が内部に侵入しショートを引き起こすのを防ぐためです。
こぼれた液体がキーボードや本体に広がらないように、パソコンを平らな場所に置き、余分な液体をやさしく拭き取ってください。その際、パソコンを強く揺すったり、傾けたりすると、液体がさらに内部に侵入する恐れがあるため注意が必要です。
パソコンが濡れた場合、見た目が乾いていても内部に水分が残っている可能性があります。濡れたタオルや布でくるみ、湿度から保護するためにビニール袋に入れることが推奨されます。このプロセスは、内部の腐食を防ぐために重要です。
水没や液体被害による損傷は、見た目だけでは判断が難しいことが多いです。特に、重要なデータが保存されている場合、リスクを最小限に抑えるためにも、できるだけ早くデータ復旧の専門家や修理サービスに相談することが重要です。
パソコンに飲料をこぼしてしまった場合、迅速な対応が重要です。電源を切り、バッテリーを取り外し、内部への水分侵入を最小限に抑えるための対策を講じてください。その後、専門家に相談し、適切な修理やデータ復旧を行うことで、損害を最小限に抑えることができます。事故は予期せずに起こりますが、適切な初期対応が将来的なトラブルを防ぎます。
OSの起動障害や、機器の認識不良を起こしている媒体に、通電や再起動を繰り返すと、次のようなダメージを負う可能性があります。
通電や再起動を続けることにより受けるダメージとは?
不良セクタの拡大
不良セクタとは、読み書きができなくなったセクタの事です。データが存在する場所が、ヘッド不良等の理由で不良セクタとなった場合、読み出せるまでリトライしてしまい、不良セクタが拡大してしまうことがあります。
ヘッドクラッシュ
HDDは、ヘッド不良、基板不良、モーター不良等、様々な理由で故障しますが、問題がある状態で通電を続けると、一定の浮上率を保って動作するヘッドがディスク面(プラッタ)に触れてしまい、傷がついてしまうことがあります。
データの上書き
データの上書きとは、作成したユーザーデータに限りません。OSを起動する途中で行われるシステムデータの上書きや、HDDを管理する情報の上書きなど、再起動を繰り返すことで、意図しない情報の上書きが発生してしまうことがあります。
故障したHDD/SSDに通電を繰り返すと、大きな負荷がかかり、致命的なダメージを負ってしまう可能性があります。最初は軽微なエラーでも、通電を繰り返すごとに、エラーが拡大していく恐れがあります。可能な限り安全な方法で、パソコン本体や、外付けHDD等の障害機器の電源を切ってください。
再起動を繰り返すことで、誤った情報が上書きされ、データ復旧が困難になる場合があります。HDDが問題なくとも、上書きされたデータは復旧ができません。OSが起動しない時に表示される画面のメッセージに従っても、必ずパソコンが立ち上がるという訳ではなく、再起動の過程でデータを消失する可能性があります。
不具合が発生したとき、[周辺機器を取り外す]、[全ての電源を落とす]、[BIOSの設定を初期化する]、[OSの上書きインストールを試みる]、といった方法で症状が回復する可能性はありますが、その過程でデータを消失する可能性もあります。また、システムドライブのHDD/SSDに物理的問題が発生していると、再起動を何度も試みることによって、症状を悪化させてしまう可能性があります。大切なデータが保存されている場合は、お早めにご相談ください。